米国株式相場は上昇。ダウ平均は60.14ドル高の26091.95、ナスダックは26.92ポイント高の7554.46で取引を終了した。トランプ大統領が米中交渉の進展を理由に交渉期限の延長を発表し、買いが先行。同氏が習近平国家主席との首脳会談を来月に設定し、通商合意に署名する可能性を示唆したことから、投資家のリスク選好姿勢が改善し終日堅調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で不動産や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、バイオ製薬事業を医療機器などのダナハー(DHR)に210億ドルでの売却に合意し上昇。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)が堅調推移。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、メディアのインタビューでJPモルガン(JPM)など大手行への強気の見方を示し、金融関連銘柄が買われた。一方で、追加取得の価値がないとの認識を示した食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は下落した。

ゴールドマンサックスは、サウジアラビアの原油減産ペースが米国産シェールガスの生産ペースを上回っているため、原油相場は3月から4月にかけて最大75ドルまで上昇するものの、年末にかけて60ドルまで下落するとの予想を示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ60ドル高、米中交渉合意への期待広がる