21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円57銭へ下落後、110円84銭まで上昇し、110円70銭で引けた。米国の12月耐久財受注や1月景気先行指数が予想を下回ったほか、最新の2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外に落ち込むなど低調な経済指標に失望したドル売りが優勢となった。その後、米債利回りの上昇に伴うドル買いに下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1366ドルから1.1323ドルまで下落して1.1335ドルで引けた。域内の製造業PMIが活動の縮小を示したほか、欧州中央銀行(ECB)定例理事会要旨で、短期的な成長が予想を下回るとの見解が示されたため金利先高感が後退し、ユーロ売りが強まった。

ユーロ・円は、125円77銭から125円45銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3095ドルまで上昇後、1.3027ドルまで下落した。英国と欧州連合(EU)が秩序のある離脱に向けた取り組みや、離脱期日の3カ月延期観測が強まったためポンド買いが強まった。その後、EU高官が、協議の行き詰まりに言及するとポンド売りが再燃。

ドル・スイスは、0.9995フランへ下落後、1.0023フランまで上昇した。

 [経済指標]・米・先週分新規失業保険申請件数:21.6万件(予想:22.8万件、前回:23.9万件)・米・失業保険継続受給者数:172.5万人(予想:174.3万人、前回:178万人←177.3万人)・米・12月耐久財受注速報値:前月比+1.2%(予想:+1.7%、11月:+1.0%←+0.7%)・米・12月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.1%(予想:+0.3%、11月:-0.2%←-0.4%)・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.5%(予想:0.0%、11月:-0.2%)・米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-4.1(予想:14.0、1月:17.0)・米・1月中古住宅販売件数:494万戸(予想:500万戸、12月:500万戸←499万戸)・米・1月景気先行指数:前月比−0.1%(予想:+0.1%、12月:-0.1%)・米・2月製造業PMI速報値:53.7(予想:54.8、1月:54.9)・米・2月サービス業PMI速報値:56.2(予想:54.3、1月:54.2)・米・2月総合PMI速報値:55.8(1月:54.4)

    

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情報提供元: FISCO
記事名:「 2月21日のNY為替概況