12日の日経平均は大幅に反発。531.04円高の20864.21円(出来高概算14億6000万株)で取引を終えた。11日の米国市場はまちまちだったが、円相場が1ドル110円台半ばで推移するなど円安基調が安心感につながった。また、米政府閉鎖を巡る協議で暫定合意が成立したと伝えられたほか、グローベックスの米株先物が強い動きをみせていたことも材料視された。インデックスに絡んだ物色が中心ではあるが、新興市場の中小型株についても、幅広い銘柄が上昇している。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700超えており、全体の8割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、TDK<6762>、京セラ<6971>、太陽誘電<6976>がけん引。セクターでは繊維、機械、倉庫運輸、電気機器、医薬品、輸送用機器が堅調。一方で石油石炭、不動産が冴えない。

日経平均は買い一巡後は次第にこう着感が強まるかに思えたが、20400円を回復して始まった日経平均は、寄り付き後早い段階で2月SQ値(20481.02円)をクリアした。その後もじりじりと上げ幅を広げており、先週末の大幅な下落分を吸収している。指数インパクトの大きい値がさ株が軒並み強い値動きをみせており、先物主導によるインデックスに絡んだ売買が中心であろう。日経平均は20500-21000円辺りでのレンジ取引が続いていたこともあり、抵抗となる21000円処までの戻りの速さが確認された。

本日は終日強い値動きではあったが、米政府閉鎖を巡る協議で暫定合意が成立したことを受けて、今晩の米国市場ではNYダウの150ドル高程度はグローベックスの動きにより織り込まれている。為替相場についても、もう一段の円安基調をみせてくるかが注目されるところである。米国市場がサプライズ感のある上昇を見せてこないと、日経平均は節目の21000円突破は、そう簡単ではないだろう。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 円安に安心感、インデックスに絡んだ売買中心で大幅に反発【クロージング】