5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円80銭まで下落後、110円00銭まで反発し、109円96銭で引けた。米国の1月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったため、米国債利回りの低下に伴いドル売りが一事優勢となった。しかし、対欧州通貨でのドル高の流れに連れて、底堅い展開となった。

ユーロ・ドルは1.1434ドルから1.1401ドルまで下落し、1.1406ドルで引けた。イタリアやフランスの低調な1月サービス業PMIはユーロ圏の成長減速を証明し、ECBの早期利上げ観測は後退。ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、125円64銭から125円28銭まで下落。日欧金利差拡大観測は後退し、ユーロは伸び悩んだ。ポンド・ドルは、1.3012ドルから一時1.2925ドルまで下落。英国の1月サービス業PMIが予想以上に悪化したことを嫌ったポンド売りが継続した。ドル・スイスは、1.0015フランから0.9994フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ユーロ圏の成長減速を意識したユーロ売り