DLE<3686>:121円(-19円)
連日の急落。引き続き、東証から「特設注意市場銘柄」に指定されたことが売り材料となっている。1年後に東証が内部管理体制等の審査を行い、問題があると認められる場合には原則として上場廃止となるため、最悪シナリオなども織り込む動きになっているもよう。日証金では12月28日から注意喚起銘柄に指定しており、貸借取引の規制強化に伴う今後の売買ボリュームの低下も想定されることで、売り急ぎの動きも早まっているようだ。


SUBARU<7270>:2242円(-118円)
大幅続落。為替相場での円高進行を受けて、海外売上比率の高い銘柄には輸出採算の悪化が警戒される流れになっている。昨年末の東京市場取引終了時点で110円台であったドル円相場は、国内の年末年始休暇中に一時104円台にまで下落、現在でも107円台での推移となっている。米アップルの売上高見通し下方修正や中国の経済指標悪化などでリスク回避の円高が進んでいる。


多摩川HD<6838>:520円(+51円)
大幅に反発。青森県下北郡に設置した小型風力発電所2基(1基あたり出力19.8kW)の売電を開始したと発表している。比較的風況が良いとされる東北地方北部に位置しており、同社が目指す小型風力発電所の普及及び拡大の加速に繋がると期待しているという。同社は18年7月に割賦販売契約で小型風力発電所4基を取得したことを明らかにしており、残る2基に関しても売電を開始次第、発表するとしている。


アダストリア<2685>:1947円(+92円)
大幅反発。12月28日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は57億円で前年同期比15.4%減益となった。一方、直近の9-11月期は51.7億円で同75.3%増と急回復、足元の既存店動向から底打ち期待はあったものの、想定以上の収益回復と捉えられているようだ。トリニティアーツののれん償却が完了したほか、値引き率の改善、広告宣伝費や設備費の減少などが奏効している。


北興化<4992>:516円( - )
ストップ高買い気配。12月28日に業績予想の修正を発表、売上高は若干下方修正も、営業利益は従来予想の26.5億円から31.4億円に上方修正している。ファインケミカル事業における高利益品目の好調や製造原価の低減、全般的な販管費の節減などが背景となっている。第3四半期までは減益決算であったため、前期比37%増益までの上方修正にはインパクトも強まる状況となっている。


村田製<6981>:13490円(-1465円)
急落。米アップルが2日に売上高見通しの下方修正を発表、第1四半期売上高は従来予想の890-930億ドルのレンジ予想から840億ドルに引き下げている。中国でのiPhone販売減速が背景、アップルが四半期決算発表前に売上見通しを下方修正するのはiPhone発売後初めてとなる。アップル向け電子部品の受注鈍化を懸念して、本日は同社など電子部品株の下げがとりわけきつくなっている。


テクノアルファ<3089>:934円(+65円)
大幅に4日続伸。18年11月期の営業利益を前期比656.6%増の2.63億円と発表している。エレクトロニクス事業でパワー半導体装置及び部品等が好調だったほか、SI事業も順調に伸びた。同期の年間配当を従来予想の25.00円から27.00円(前期実績25.00円)に増額修正した。19年11月期の業績予想は「現時点では合理的な算定が困難」として開示していない。年間配当予想は27.00円。


モブキャスト<3664>:304円(-3円)
続落。連結子会社のモブキャストゲームス(東京都港区)とソーシャルキャピタル(同)に対する債権の株式化(デット・エクイティ・スワップ)を決めたと発表している。貸付金について、両社が新たに発効する株式の100%をモブキャストHDに割り当てる。有利子負債の削減及び資本充実により財務内容の改善を図る。また、債権の帳簿価格を見直し、18年12月期に関係会社事業損失として約1.46億円を特別損失に計上する。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):DLE、多摩川HD、村田製など