■NY株式:NYダウ464ドル安、政府機関閉鎖への懸念強まる

米国株式相場は下落。ダウ平均は464.06ドル安の22859.60、ナスダックは108.42ポイント安の6528.41で取引を終了した。昨日のFOMCでの利上げやパウエルFRB議長の会見内容を嫌気してアジアや欧州株も大幅下落となり、売りが先行。トランプ大統領が19年2月までのつなぎ予算案に署名しない意向が伝わると、政府機関閉鎖への警戒感から下げ幅を拡大した。セクター別では公益事業を除いて全面安となり、特に消費者・サービスや食品・生活必需品小売の下落が目立った。

昨日大きく売られたSNSのフェイスブック(FB)が小幅上昇したものの、携帯端末のアップル(AAPL)やオンライン小売のアマゾン(AMZN)など主要ハイテク株に売りが継続した。食品のコナグラ・ブランズ(CAG)は、決算内容が市場予想を下振れ、大幅下落。ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は、決算内容が嫌気され、下落。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移となった。

短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、空売り専門の調査会社シトロン・リサーチが目標株価を引き下げ、大幅下落となった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米政府機関閉鎖を警戒してリスク回避の円買い

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円79銭から110円81銭まで下落し、111円25銭で引けた。12月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想外に低下したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)による来年の利上げペース鈍化を織り込むドル売りが優勢となった。さらに、トランプ大統領がつなぎ予算案に署名をしない方針を示したことから、政府機関閉鎖が警戒されドル売り・円買いにさらに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1402ドルまで弱含んだのち、1.1485ドルまで上昇して1.1448ドルで引けた。ユーロ・円は、128円03銭から127円22銭まで下落した。株安を意識してリスク回避の円買いが加速した。ポンド・ドルは、1.2626ドルまで下落後、1.2694ドルまで戻した。ドル・スイスは、0.9939フランから0.9841フランまで下落した。


■NY原油:大幅反落で45.88ドル、米国株安が嫌気される

NY原油先物2月限は大幅反落(NYMEX原油2月限終値:45.88 −2.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比−2.29ドルの45.88ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時45.67ドルまで売られた。米国株安を嫌気して売りが優勢となった。石油輸出国機構(OPEC)やその他の主要産油国は来年も減産を続けるとの見方は後退していないが、市場参加者の間では「世界経済の減速によって需給関係が想定以上に悪化する可能性は排除できない」との声が聞かれている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.11ドル   -0.07ドル(-0.29%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.91ドル   -0.39ドル(-0.99%)
ゴールドマン・サックス(GS)168.41ドル  -0.84ドル(-0.50%)
インテル(INTC)        45.54ドル   -0.03ドル(-0.07%)
アップル(AAPL)        156.83ドル  -4.06ドル(-2.52%)
アルファベット(GOOG)    1009.41ドル -13.60ドル(-1.33%)
フェイスブック(FB)     133.40ドル  +0.16ドル(+0.12%)
キャタピラー(CAT)      121.55ドル  -0.78ドル(-0.64%)
アルコア(AA)         27.33ドル   -0.28ドル(-1.01%)
ウォルマート(WMT)      87.28ドル   -3.27ドル(-3.61%)
スプリント(S)         5.98ドル   0.00ドル(0.00%)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ464ドル安、政府機関閉鎖への懸念強まる