本日のマザーズ先物は、引き続き戻りの鈍い展開になりそうだ。前日の米国市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを実施したものの、来年以降の利上げについては、市場が想定していたほどハト派色が強くなかったことから、米国主要株価指数は下落した。このため、国内外の重要イベントを通過したものの、あく抜けには繋がりにくいとみられ、相場全体の地合いとともにマザーズ先物にも売りが波及して始まりそうだ。足元で、新興市場の中小型株は調整色を強めるなか、前日の大型IPOソフトバンク<9434>が公開価格を割り込んだことも相まって、個人投資家のマインドは一段と悪化している。このため、新興市場の主力級銘柄中心に売りが継続しやすく、マザーズ先物にも危機回避的な売りが想定され、下値を探る動きとなりそうだ。個別では、直近で信用取引規制の解除や再生細胞薬SB623のポテンシャルに対する市場評価の高まりを背景に再び上昇トレンド入りの兆しがみられるサンバイオ<4592>
の動向に対して、指数インパクトが大きいうえに投資家心理にも波及しやすいことから注目しておきたい。上値のメドは850.0pt、下値のメドは820.0ptとする。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:引き続き戻りの鈍い展開に