米国株式相場は上昇。ダウ平均は82.66ドル高の23675.64、ナスダックは30.18ポイント高の6783.91で取引を終了した。前日の大幅下落で主要株式指数が年初来安値を記録したこともあり、買い戻しが先行。トランプ政権がメキシコ国境の壁建設予算についてやや譲歩の姿勢を示したことも好感された。しかし、明日のFOMC(連邦効果市場委員会)の結果発表を見極めたいとの思惑から上値も限られ、引けにかけてやや上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、小売や半導体・同製造装置が上昇する一方でエネルギーや食品・飲料・タバコが軟調。

ソフトウェアのオラクル(ORCL)やレストラン運営のダーデンレストランツ(DRI)は予想を上回る決算を発表して上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は、増配と自社株買い枠の拡大を発表して上昇。医療用大麻のティルレイ(TLRY)は、製薬大手のノバルティスAGと医療用大麻の供給で提携し大幅上昇となった。メディアのCBS(CBS)はムーンベス前会長のセクハラ疑惑を受け、1億2千万ドルの退職金を支払わないことを発表したが小幅下落。一方で原油価格の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やマラソン・オイル(MRO)が売られた。

明日に結果発表を控えるFOMCでは利上げが見込まれているが、足元の株価下落を受けて見送る可能性も一部で指摘されている。2019年の利上げは従来3回程度が予想されていたものの、現在は1回あるかどうかが予想されており、利上げは最終局面に入った。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは82ドル高、反発もFOMC控え様子見ムード