米国株式相場はまちまち。ダウ平均は70.11ドル高の24597.38、ナスダックは27.98ポイント安の7070.34で取引を終了した。英国のメイ首相が党内の信任投票に勝利し、同国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡る先行き不透明感がやや払拭されたほか、週間新規失業保険申請件数が予想よりも減少し、米景気減速懸念が後退したことから買いが先行。しかし、米中通商協議の進展に懐疑的な見方も広がるなか、トランプ大統領が来週のFOMCでの利上げを牽制すると、上げ幅を縮小しもみ合う展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、JPモルガン・チェースによる投資判断引き上げを受け上昇。保険のアフラック(AFL)は、日本郵政の少数株取得を巡る出資交渉が報じられ堅調推移。一方で、栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、UBSの売り推奨を受けて下落。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、食料品スーパーのホールフーズと食品配送のインスタカートの関係解消をすすめていることが報じられ売られた。

マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した9-11月期決算は、売上高、1株利益ともに予想を上振れた。

Horiko Capital Management LLC



<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは70ドル高、米景気減速懸念が後退