28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円04銭へ上昇後、113円44銭へ反落し113円65銭て引けた。米中貿易摩擦改善への期待にリスク選好のドル買い・円売り先行で始まった。その後、米新築住宅販売件数が予想を下回ったほか、地区製造業が鈍化、さらに、パウエルFRB議長が金利が「中立水準から程遠い」から「中立とされる水準をやや下回る」と、タカ派姿勢を弱めたため、利上げ打ち止めも近いとの観測が強まりドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1269ドルから1.1388ドルまで急伸して引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが後退。

ユーロ・円は、128円38銭から129円26銭まで上昇。リスク選好の円売りが強まった。

ポンド・ドルは、1.2743ドルまで下落後、1.2848ドルまで反発した。

ドル・スイスは、1.0006フランから0.9926フランまで下落した。

【経済指標】・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+3.5%(予想:+3.5%、速報値:+3.5%)・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+3.6%(予想:+3.9%、速報値:+4.0%)・米・7-9月期GDP価格指数改定値:前期比+1.7%(予想:+1.7%、速報値:+1.7%)・米・10月前渡商品貿易収支:−772憶ドル(予想‐770憶ドル、9月‐763憶ドル)・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.7%(予想:+0.4%、9月:+0.6%←+0.4%)・米・11月リッチモンド連銀製造業指数:14(予想:15、10月:15)・米・10月新築住宅販売件数:54.4万戸(予想:57.5万戸、9月:59.7万戸←55.3万戸)

    

<KY>

情報提供元: FISCO
記事名:「 11月28日のNY為替概況