大日住薬<4506>:2400円(+248円)
急騰。サンバイオ<4592>が「SB623」の外傷性脳損傷を対象にした日米グローバルフェーズ2試験で、主要評価項目達成の解析結果を得たと発表、国内で20.1期中の承認申請を目指すとしている。「SB623」は細胞医薬品の脳梗塞治療剤で、サンバイオが開発して同社米子会社と共同で治験を実施している。同社は米国・カナダにおける本剤の独占的販売権を取得しており、今後の業績寄与に対する期待感が高まる形のもよう。


ハウス食G<2810>:3720円(+470円)
急伸で上昇率トップ。前日に発表した第2四半期決算が好感されている。7-9月期営業利益は42.6億円で前年同期比17.2%増益と堅調、通期予想は従来の170億円から180億円に上方修正している。175億円程度のコンセンサスを上回る水準に。中国やタイなど海外市場の好調が続いているほか、マーケティング費用抑制などのコストコントロールも効いているようだ。


IIF<6545>:959円(+57円)
大幅反発。短時間リハビリ型デイサービス「レコードブック」2店舗を新規に開設したと発表している。また、名古屋鉄道<9048>との合弁会社の直営店として「名鉄レコードブック」2店舗も新規に開設した。所在地は、レコードブックが千葉県佐倉市と京都市左京区、名鉄レコードブックが名古屋市の瑞穂区と西区。開設日は、いずれも1日付。また、レコードブックのフランチャイズが100店舗を突破したことも明らかにしている。


スズキ<7269>:5382円(-261円)
大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は820億円で前年同期比6.6%の減益となり、市場予想を100億円程度下回った。通期予想は3400億円から3500億円に上方修正したが、市場コンセンサスは4100億円超であり、期待されたほどの上振れには至らず。7-9月期の減益要因は、インドルピーなどを中心とした為替の影響が大きく、インド市場の成長鈍化によって吸収しきれなかった。


KDDI<9433>:2449.5円(+89.5円)
大幅反発。前日はNTTドコモ<9437>の携帯料金引き下げ発表を受けて、今後の競争激化や収益力の鈍化が警戒され大幅下落となったが、本日は押し目買いの動きが先行している。前日に決算と同時に楽天<4755>との事業提携を発表している。同社が楽天に対してローミングサービスを提供する一方、同社は決済・物流サービスを提供される。楽天の決済プラットフォームや加盟店網、物流インフラなどの利用がメリットになるとみられる。なお、決算は市場想定通りとなった。


キーエンス<6861>:58840円(+4880円)
急反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1614億円で前年同期比16.6%増益、7-9月期は832億円で同12.7%増となった。市場コンセンサス線上で大きなサプライズはないものの、減速感がみられる同業他社との比較では、業績の安定成長性があらためて認識される状況にもなっている。また、年間配当予想を100円から200円に引き上げたことも、株価意識の表れとしてポジティブに受け止められているようだ。


テリロジー<3356>:1367円(+80円)
大幅に4日続伸。東証が2日から信用取引規制を解除したことを受け、投資資金が集まっている。同株は1日まで、信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を2日から解除している。


テンポイノベ<3484>:1533円(+29円)
大幅続伸。19年3月期第2四半期累計(18年4-9月)の営業利益を前年同期比66.7%増の3.38億円と発表している。優良店舗物件の確保や迅速なテナント付活動が奏功し、保有管理物件数が順調に増えた。また、売上の増加に対して売上原価や販管費の伸びが抑制できたことも増益に貢献した。通期予想は前期比51.9%増の6.03億円で据え置いたが、進捗率は56.1%と好調に推移しており、先行きの業績への期待が広がっている。



<ST>

情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):ハウス食G、大日住薬、キーエンスなど