10月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円39銭まで上昇後、112円81銭まで反落し、112円99銭で引けた。米国の10月ADP雇用統計や米7-9月期雇用コスト指数が予想を上回ったほか、米財務省が発表した四半期定例入札の概要で規模の増額が確認されると、米国債相場の価格が下落し、利回りの上昇に伴いドル買いが加速した。その後、月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りが観測されており、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1348ドルから1.1302ドルまで下落し、1.1314ドルで引けた。ユーロ・円は、128円41銭から、127円66銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2733ドルから1.2831ドルまで上昇した。ドミニク・ラーブ英離脱担当相は3週間内に欧州連合(EU)と離脱条件で合意する見通しを示したほか、EUの担当官も進展に楽観的な見通しを示したことから、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0034フランへ下落後、1.0095フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米雇用関連指標の改善でユーロ弱含み