25日のドル・円相場は、東京市場では111円82銭から112円36銭まで反発。欧米市場でドルは112円23銭から112円67銭まで買われており、112円41銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は、112円台で推移か。米国株式の大幅反発を意識して、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは抑制されるとみられる。

25日の米国株式は大幅反発となったが、26日に発表される7−9月期の米国内総生産(GDP)速報値の数字が市場予想を下回った場合、市場関係者の間では「米国株は反落する可能性が高い」との見方が出ている。7−9月期GDP速報値は前期比年率+3.3%程度と予想されており、成長率は4−6月期の+4.2%を下回るものの、3%台の成長率を維持する。

市場関係者の間からは「7−9月期のGDP成長率が予想に沿った数字だった場合はドル買い材料になる」との声が聞かれているが、米長期金利の上昇を促す可能性があることから、米国株式市場の反応が注目される。また、何らかの要因で26日の米国株式が大幅安となった場合、リスク回避的なドル売り・円買いが再び強まる可能性が高いと予想されており、ドル・円の相場動向については予断を持てない状況が続くとみられる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株反発を意識してリスク回避のドル売り抑制へ