22日のドル・円相場は、東京市場では112円35銭から112円77銭まで上昇。欧米市場でドルは112円89銭まで一段高となり、112円82銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、主に112円台後半で推移か。欧州通貨に対してドル高に振れているものの、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル・円は112円台後半でのもみ合いが続く可能性がある。

報道によると、イタリア政府は欧州連合(EU)の欧州委員会に対し、2019年予算案を修正しない考えを示した。イタリア政府は「今後数年間は財政赤字を拡大させない方針」と伝えているが、欧州委員会は22日時点で対応を決定していない。欧州委員会は今月29日までにイタリア側に予算変更を要求するかどうかを決めるが、変更を要求することはほぼ間違いないとみられている。

トリア伊経済財務相は「イタリア経済の強化は欧州経済全体の利益になる」、「絶望的な経済状況を踏まえると、困難だが必要な決定」と説明している。イタリア政府は2019年度の財政赤字目標を引き下げないもようだが、市場関係者の一部は「イタリア政府は予算変更の要請があることを想定しており、変更期限直前まで予算案修正について協議・検討を続けるのではないか?」との声も聞かれており、イタリア財政を巡る思惑でユーロは伸び悩む可能性がありそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:新たなドル買い材料提供を待つ状況