米国株式相場は下落。ダウ平均は545.91ドル安の25052.83、ナスダックは92.99ポイント安の7329.06で取引を終了した。前日の急落を受け朝方の時間外取引では大幅続落で推移していたものの、9月消費者物価指数が予想を下振れ、長期金利が低下したことで下げ幅を縮小して寄り付いた。しかし、その後もコンピューター(アルゴリズム)取引と思しき売りで急落するなど、値動きの荒い展開となり、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では全面安となり、特に保険や医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。

OPEC(石油輸出機構)による19年度の需要見通し引き下げを受けて原油相場が下落し、サウスウエスタン・エナジー(SWN)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移。金利の低下を受け、昨日は下げ渋っていたJPモルガンチェース(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)など大手行が売られた。また、バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、遺伝子治療開発を手掛けるイスラエルのコンピュジェン(CGEN)に1200万ドル出資することを明らかにし下落。一方で、航空大手のデルタ航空(DAL)は、決算内容が好感され、上昇した。プライバシー問題で株価が低迷していた交流サイトのフェイスブック(FB)も反発。

明日は、大手行のJPモルガンチェース、シティグループ(C)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)の決算発表が予定されている。足元の長期金利上昇が業績押し上げに繋がるのか、各社の業績見通しに注目が集まるだろう。

Horiko Capital Management LLC



<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは545ドル安、リスク資産からの逃避続く