米国株式相場はまちまち。ダウ平均は56.21ドル安の26430.57、ナスダックは2.07ポイント高の7738.02で取引を終了した。米長期金利が一時7年5ヵ月ぶりの高水準に達し、売りが先行。主要経済指標の発表が無いなか、11日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑もあり、終日もみ合う展開となった。セクター別では、エネルギーや消費者サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品や素材が下落した。

航空大手のアメリカン航空(AAL)は、7-9月期の有効座席マイルあたり旅客収入見通しを引き上げたものの、足元の原油上昇を受けて業績拡大に懐疑的な見方が広がり下落。住宅建設会社のDRホートン(DHI)は、決算内容が予想を下振れ軟調推移。一方で、ピザチェーンのパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は、アクティビスト(物言う投資家)のトライアン・ファンドによる買収検討が報じられ上昇。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、ビル・アックマン氏率いるパーシング・スクエアが同社株式を取得し上昇。

バンク・オブ・アメリカは、原油相場は1バレルあたり100ドルまで十分に上昇余地があるものの、100ドルを超えれば19年度の世界経済成長率が低下するとの見方を示した。

Horiko Capital Management LLC



<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは56ドル安、金利上昇への警戒感広がる