11日午前の東京外為市場でドル・円はしっかり。足元の高値を上抜けたことで弾みがつき、111円半ばまで強含んだ。

アジア市場は日経平均株価の堅調地合いを背景に円売りが強まり、ドルは111円付近で寄り付いた後は底堅い値動きに。その後、ドルは7日と10日の高値である111円25銭付近を上抜け、ストップロスを巻き込んで111円47銭まで上昇。

ランチタイムの日経平均先物は堅調となり、目先の日本株高を意識した円売りの流れ。ただ、上海総合指数は下げに転じ、円売りは失速した。またドルは111円50銭付近に観測される売り圧力に押される展開で、目先は上値の重さが意識されよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円07銭から111円47銭、ユーロ・円は128円79銭から129円22銭、ユーロ・ドルは1.1577ドルから1.1599ドルで推移した。

【要人発言】
・世耕経産相

「日米通商協議(FFR)については交渉中だが、実施するなら日米首脳会談前」

「日米の貿易に対する考え方に違いはあるが、どう協議を進めるか知恵を出し合う」

【経済指標】
・日・8月マネーストックM3:前年比+2.5%(予想:+2.6%、7月:+2.6%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円はしっかり、買い一巡後は失速