6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円35銭から110円52銭まで下落し110円72銭で引けた。米国の8月ADP雇用統計が予想を下回ったため米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。また、トランプ大統領が日本との貿易論争の可能性をほのめかしたため、円買いにさらに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1655ドルまで上昇後、1.1606ドルまで反落し、1.1624ドルで引けた。英国の欧州連合(EU)離脱でドイツは「全てのシナリオに備える」との方針を表明、ユーロ売りが強まったほか、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長が貿易やBREXITを成長の重しと指摘したため、景気先行き不安にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、129円65銭から128円50銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2913ドルまで下落後、1.2962ドルまで反発。ドイツが「合意ない離脱を含めて、全てのシナリオに備える」との方針を示したため、ポンド売りが再燃した。ドル・スイスは、0.9696フランから0.9651フランまで下落した。



<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:日米貿易論争への警戒感で円買い強まる