17日のドル・円相場は、東京市場では111円05銭から110円71銭まで下落。欧米市場でドルは110円74銭から110円32銭まで下げた後に110円66銭まで反発し、110円51銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は、主に110円台半ば近辺で推移か。一部報道によると、米中両国は11月に首脳会談を開催する方向で調整を進めているもよう。米中貿易協議再開への期待は持続しており、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いはやや抑制される可能性がある。

17日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、トランプ米大統領と習近平中国国家主席が11月に会談する可能性があると報じた。一部報道によると、米中は今週22−23日に次官クラスの貿易協議を開催するもようだ。今週23日には、米国は160億ドル相当の中国製品に対して第二弾の追加関税制裁の発動を予定しており、中国側も同規模の報復措置を講じるとみられている。

一部の市場関係者からは「第二弾の追加関税制裁が発動されても、11月の米中首脳会談開催を視野に入れた米中双方の調整に支障が生じることはない」との声が聞かれているが、多くは「米中貿易協議の進展は予断を許さない状況が続く」と見ており、協議が難航した場合、リスク回避的な取引が急速に広がる可能性は残されている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米中貿易協議再開への期待でドル下げ渋りも