10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:より薄商いの中での個別対応に
■決算チェック:マクドナルド、2Q営業利益41.6%増、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:FUJI、半導体後工程装置メーカー、218億円で買収


■より薄商いの中での個別対応に

10日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場は決算評価が下支えとなったものの、米中貿易摩擦への懸念からまちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の22560円だった。円相場は1ドル111円10銭程度で推移している。

また、米モルガンスタンレーは、在庫が高水準に積みあがっていることや、生産リードタイムの長期化を受けて、半導体セクターの投資判断を引き下げている。これを受けて米AMDが2%を超える下落となるなど、半導体関連は総じて冴えない展開となっており、上値の重石になろう。その他、日米両政府が9日(日本時間10日)から米ワシントンで開く新たな貿易協議(FFR)の行方を見極めたいとする模様眺めムードも高まりそうである。

日経平均は足元でこう着が続いているが、昨日は指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が下げ渋りをみせたほか、決算後に急落を余儀なくされていた資生堂<4911>が大きく切り返したことが下支えとなった。昨日の引け後決算では富士フイルム<4901>、大日本印刷<7912>、ブラザー<6448>、丸井(8252)、マクドナルド<2702>辺りに関心が集まりそうである。

なお、オプションSQ通過後は先物市場も夏休みモードに入るほか、本日は500社を超える決算発表のピークとなること、さらに米中貿易摩擦への警戒からオーバーウィークのポジションを取りづらい状況となるため、より薄商いの中での個別対応になりそうだ。


■マクドナルド、2Q営業利益41.6%増、コンセンサス上回る

マクドナルド<2702>は9日、1-9月期(2Q)決算を発表。営業利益は前年同期比41.6%
増の133憶円だった。コンセンサスの110億円程度を上回っている。通期計画に対する
進捗率は61.2%となる。2Qの全店売上高は前年同期比9.2%増。既存店売上高は11四半
期連続で対前年同期比プラス。


■前場の注目材料

・上海総合指数など中国株上昇
・ナスダック総合指数は上昇(7891.78、+3.46)
・米長期金利が低下
・1ドル111円00-10銭

・FUJI<6134>、半導体後工程装置メーカー、218億円で買収
・THK<6481>、スマホで容易に選定、セミオーダーボールネジ、納期最短10日


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<HT>

情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~より薄商いの中での個別対応に