米国株式相場はまちまち。ダウ平均は81.37ドル安の25333.82、ナスダックは35.50ポイント高の7707.29で取引を終了した。携帯端末のアップル(AAPL)の決算や7月ADP雇用統計が好感され、買いが先行。トランプ政権が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税率引き上げを検討していることが報じられると、S&P500とダウは、上げ幅を縮小して下落に転じた。注目のFOMCでは政策金利が据え置かれたものの、米経済の拡大を受けて利上げ方針の維持を示唆した。発表後に株価はもみ合う展開となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や不動産が上昇する一方で自動車・自動車部品や資本財が下落した。

アップルは「iPhone X」の好調な販売で平均販売価格(ASP)が上昇して大幅増益となり、株価は200ドルの節目を上回り過去最高値を更新。時価総額も1兆ドル目前に迫っている。食料品のキャンベルスープ(CPB)は、ヘッジファンドのサード・ポイントが同社株を3億ドル以上取得したことが報じられ堅調推移。一方で、原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)は、7月新車販売台数が前年比で減少し下落した。

マーケット終了後に電気自動車のテスラ(TSLA)が発表した4-6月期決算は、一株損失は予想よりも拡大したものの、売上高は予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは81ドル安、米中貿易摩擦への警戒感が再燃