米国株式相場は下落。ダウ平均は144.23ドル安の25306.83、ナスダックは107.42ポイント安の7630.00で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、明日から開催するFOMC結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードとなるなか、SNSのフェイスブック(FB)の軟調決算の影響が続いており、ハイテク株を中心に終日軟調推移となった。セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方でソフトウェア・サービスや小売が下落した。

食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は、通期の利益見通しを下方修正し下落。フェイスブックは、プライバシー問題の業績への影響は軽微との見方を示していたにも関わらず、今回の決算で株価急落を招いたことから、一部株主からザッカーバーグCEOの会長職交代を求める声が強まっており軟調推移。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)やSNSのツイッター(TWTR)など、成長期待の高いハイテク銘柄を中心に売られた。クレジットカードのアメリカンエキスプレス(AXP)は、一部ビジネス顧客向けの為替レートを無断で引き上げていた問題で、外部機関の調査を受ける計画を発表し下落。メディアのCBS(CBS)はムーンベスCEOのセクハラ問題を取締役会で協議する為、株主総会の延期を発表して下落。一方で、アクセサリーのフォッシル(FOSL)は、BMWと時計及びスマートウォッチに関するライセンス契約を締結し上昇した。

明日は引け後にアップルの決算発表が予定されているが、次期iPhoneに関する追加情報と米中貿易摩擦の影響についての発表に注目したい。特に次期iPhoneの発売時期が10月以降に遅れるとの一部報道もあり、7-9月期の業績見通しに次期iPhoneの9月中の売り上げが含まれるかどうかが焦点になりそうだ。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは144ドル安、ハイテク株に売りが広がる