26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円82銭から111円25銭まで上昇して引けた。米4−6月期国内総生産(GDP)の成長加速期待感に、米債利回り上昇に連れ、ドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1731ドルへ上昇後、1.1640ドルまで下落して引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で、市場の予想通り、政策金利据え置きを決定。ドラギ総裁が会見で、インフレの改善を指摘したため一時ユーロ買いが強まる局面もあったが、中期的な成長や物価見通しは6月から変わらず、世界の不透明感、保護主義への脅威が存続しており、「大規模な金融緩和が依然、必要」と、2019年の夏終わりまで金利を据え置く慎重な方針を維持。特にタカ派的な言及がなく、ユーロ売りが再燃した。

ユーロ・円は、130円03銭へ上昇後、129円45銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3190ドルから1.3106ドルまで下落した。

ドル・スイスは、0.9909フランから0.9950フランまで上昇した。

 【経済指標】・米・6月耐久財受注速報値:前月比+1.0%(予想:+3.0%、5月:-0.3%←-0.4%)・米・6月耐久財受注(輸送用機除く):前月比+0.4%(予想:+0.5%、5月:+0.3%←0.0%)・米・6月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防):前月比+1.0%(予想:+0.4%、5月:+0.2%)・米・6月卸売在庫速報値:前月比0.0%(予想:+0.3%、5月:+0.4%←+0.6%)・米・先週分新規失業保険申請件数:21.7万件(予想:21.5万件、前回:20.8万件←20.7万件)・米・失業保険継続受給者数:174.5万人(予想:173.3万人、前回:175.3万人←175.1万人)・米・6月前渡商品貿易収支:-683憶ドル(予想-670憶ドル、5月-648憶ドル)

 

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情報提供元: FISCO
記事名:「 7月26日のNY為替概況