10日の日経平均は4日ぶりに反落した。前日に寄り引けがほぼ同値で長い上ひげを伴う卒塔婆を示現した通り、一時452円安まで押され、5日線を一時下回った。終値は5日線上に復帰したが、25日線や6週線、26週線がいずれも下向きで推移しており、売り圧力は依然として強いままとみられる。一目均衡表では、株価の下ひげが雲下限を前に下げ止まった。ただ、転換線が下降を続けているほか、遅行線の株価に対する下方乖離幅が拡大して弱気シグナルが一段と鮮明になっており、引き続き雲下限割れを警戒する地合いが予想される。ボリンジャーバンドでは、-1σ前後での値動きが続いた。-1σを下回る水準では押し目買いが入ったものの、中心線は下向きで推移しており、株価水準がさらに切り下がる余地は消えていない。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均テクニカル:反落。終値5日線上に復帰も売り圧力は依然強い