11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算など個別の材料を手掛かりとした循環物色に
■決算チェック:竹内製作、1Q営業利益の進捗率は37.7%
■前場の注目材料:パーソルHD、企業にRPA人材派遣、トラブルに迅速対応


■決算など個別の材料を手掛かりとした循環物色に

11日の日本株市場は、リバウンドを意識しつつも、強弱感の対立しやすい相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが140ドル超の上昇となった。週後半から始まる4-6月期決算発表への期待感から買いが先行。原油相場の上昇が好感され、堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の22235円。円相場は1ドル110円80銭台で推移している。日経平均は前日までの上昇で650円程度戻しており、チャート上では心理的な抵抗線として意識されている25日線を捉えてきており、自律反発としては達成感が意識されやすいところ。米中貿易摩擦についても一先ずアク抜けとはなったが、懸念が払しょくされている訳ではなく、積極的な上値追いは期待しづらいところであろう。

昨日の日経平均は引けにかけて利食いに押される格好となったが、ETFの分配金支払いのための先物売りはピークを通過したとの見方もあり、調整局面では反動を意識した押し目を拾いたいところではある。ただ、セクターではディフェンシブ系が一服となっており、景気敏感へのリバランスが中心といったところ。中小型株は利食いに押される銘柄が目立っており、自律反発の域は脱していない状況であろう。引き続き外部環境を睨みながらの相場展開となるが、心理的な抵抗線を突破してシグナルを好転させるには、時間を要する可能性があり、決算など個別の材料を手掛かりとした循環物色になりそうだ。また、昨日のSUBARU<7270>の乱高下を見る限り、参加者が限られる中で短期的な需給に振らされやすい局面でもある。そのため、急伸・急落後の反動を狙ったスタンスも活きてきそうである。決算を手掛かりとした物色についても、資金が集中しやすい反面、逃げ足の速さも警戒する必要がある。


■竹内製作、1Q営業利益の進捗率は37.7%

竹内製作<6432>は10日、2019年年2月期第1四半期決算を発表。売上高が前年同期比15.6%増の268.48憶円、営業利益が同13.8%増の47.94憶円だった。欧州向けミニショベル及び油圧ショベルの販売台数が増加した。通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は37.7%と順調な進捗。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22196.89、+144.71)
・NYダウは上昇(24919.66、+143.07)
・ナスダックは上昇(7759.20、+3.00)
・SOX指数は上昇(1372.25、+14.22)
・VIX指数は下落(12.64、-0.05)
・シカゴ日経225先物は上昇(22235、大阪比+45)
・米原油先物は上昇(74.11、+0.26)
・日銀が大規模緩和継続
・4−6月期好業績への期待

・パーソルHD<2181>、企業にRPA人材派遣、トラブルに迅速対応
・デンソー<6902>、傘下のデンソーテン、音響システム開発、車室内でも明瞭な音


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~決算など個別の材料を手掛かりとした循環物色に