米国株式相場は下落。ダウ平均は328.09ドル安の24252.80、ナスダックは160.81ポイント安の7532.01で取引を終了した。トランプ政権が中国によるハイテクなど重要産業分野への対米投資制限を検討していることが報じられ、貿易摩擦への警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株も終日大幅下落となった。セクター別では、公益事業や食品・生活必需品小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や消費者・サービスが下落した。

中国からの投資減少を予想し、半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が下落。クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は、通期見通しを引き下げ軟調推移、同業のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やノルウェ—・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)も売られた。オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は、EU(欧州連合)の報復関税で1台あたりのコストが2200ドル上昇するとの見通しを示し、業績懸念から下落した。

米最高裁は、クレジットカードのアメリカンエキスプレス(AXP)が同社加盟店に対して、手数料の低い他社のカードでの決済を顧客に勧めることを禁じた行為は、競争の阻害には当たらないとの判決を下した。アメックスは、他社より割高な手数料を課す事業モデルの継続が可能となる。

Horiko Capital Management LLC



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは328ドル安、米中貿易摩擦への懸念が強まる