14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円06銭から110円69銭まで上昇し、110円60銭で引けた。予想を上回った米国の5月小売売上高を受け、成長拡大期待が広がり、利上げペースの加速を織り込むドル買いに一段と拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1744ドルから1.1564ドルまで下落し、1.1569ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で金融政策据え置きを決定、量的緩和(QE)を10月から減額し、年内に終了する方針を発表した。しかし、政策金利は、少なくとも2019年夏まで現行の低水準で維持するガイダンスを示したため、早期利上げ観測は後退し、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、129円29銭から127円91銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3391ドルから1.3258ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9866フランから0.9973フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ECBの早期利上げ観測後退でユーロ急落