11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は5.78ドル高の25322.31、ナスダックは14.41ポイント高の7659.93で取引を終了した。イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行。しかし、米朝首脳会談やFOMC結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。前週末のG7首脳会議では、貿易問題を巡る米国と他国の対立が明らかとなったが、株式相場への影響は限定的となった。セクター別では、食品・飲料・タバコや運輸が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や商業・専門サービスが下落した。

航空大手のサウスウエスト航空(LUV)は、経済紙「バロンズ」に株価上昇を予想する記事が掲載され、堅調推移。同業のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)やアメリカン航空(AAL)にも買いが広がった。靴小売のDSW(DSW)は決算内容が好感され、上昇。一方で、半導体のインテル(INTC)は、一部アナリストが2019年に同社が厳しい競争に直面する可能性に言及し、売られた。

建築資材のUSG(USG)は、第2位株主である同業の独クナウフによる70億ドルの買収案に合意した。筆頭株主である投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)はUSGへの投資から撤退する。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは5ドル高、米朝首脳会談を注視