31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円93銭から108円39銭まで下落し、108円82銭で引けた。米政府が、EU、カナダ、メキシコに鉄鋼・アルミ関税適用と発表。各国も対抗措置導入を表明したことを受けて、貿易摩擦が世界的に広がる懸念から欧米株が下落し、リスク回避的な円買いが強まった。

 ユーロ・ドルは1.1709ドルから1.1641ドルまで下落し、1.1693ドルで引けた。スペイン首相に対する不信任決議案の採決を明日に控えるなか、貿易摩擦懸念も強まり、ユーロ売りが優勢になった。ユーロ・円は127円46銭から126円33銭まで下落した。

 ポンド・ドルは1.3348ドルから1.3278ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9826フランから0.9865フランでもみ合った。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米国とEUなどとの貿易摩擦懸念から円買い一時強まる