30日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は306.33ドル高の24667.78、ナスダックは65.86ポイント高の7462.45で取引を終了した。イタリアの政局不安が一服し、投資家心理が持ち直したことで買いが先行。米国債利回りの上昇を受けて金融関連銘柄を中心に買い戻しが広がったほか、原油高も好感され、終日上昇となった。セクター別ではほぼ全面高となり、エネルギーや銀行の上昇が目立った。

原油相場の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が堅調推移。スポーツ用品小売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は、業績見通しを上方修正し大幅上昇。クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)とPCメーカーのHPインク(HPQ)は、決算内容が好感され買われた。一方で、アパレルのマイケル・コース(KORS)は、慎重な通期見通しが嫌気され大幅下落となった。

地区連銀経済報告(ベージュブック)では、製造業の成長拡大が示された一方で、雇用と物価が緩やかに拡大したとの認識が示された。景気判断が前回からやや上方修正され、6月の利上げを後押しする内容となった。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは306ドル高、イタリアの政治懸念が緩和