PCDEPOT<7618>:585円(-125円)
大幅続落で東証1部下落率トップ。前日に発表した決算内容が嫌気されている。18年3月期営業利益は29.8億円で前期比12.4%減、19年3月期は24億円で同19.5%減の見通しとなっている。前期は従来予想の24.2億円を上回って着地したが、業績回復が期待された今期も2ケタの減益見通しとなり、失望感が先行しているもよう。また、4月全店売上高が前年同月比6.7%減と、4カ月連続で前年割れとなっていることもネガティブ視されている。


クラウドW<3900>:1723円(+177円)
大幅に4日続伸。三菱UFJ<8306>子会社の三菱UFJ銀行及びJapan Digital Design、大和証G<8601>と資本業務提携すると発表している。三菱UFJ銀行に2億円、大和証Gに4億円相当の株式を割り当てる。Japan Digital Designと合弁会社を設立するほか、大和証Gと証券・資産運用分野に関する協力体制を構築する。18年9月期第2四半期累計(17年10月-18年3月)の営業損益は0.37億円の黒字(前期は2.41億円の赤字)だった。


UNITED<2497>:3745円(-570円)
急落。東証が14日にメルカリ<4385>の上場を承認したことを受け、保有するメルカリ株の一部450万株を売却すると発表している。上場に伴う株式売出しに売出人として参加する。上場日は6月19日。目論見書の想定仮条件は2200円-2700円とされている。売却後の保有株式数は1050万株(議決権ベースで7.7%)となる。同社株はメルカリ上場を織り込んで買われてきた面もあり、正式発表で材料出尽くしと捉えられているようだ。


ラクス<3923>:1758円(+160円)
大幅反発。19年3月期の営業利益予想を前期比10.9%増の13.76億円と発表している。クラウド経費精算システム「楽楽精算」を中心に営業人員の増員やマーケティングの強化に取り組む。また、IT人材事業でも旺盛なエンジニア需要の継続を見込む。18年3月期の営業利益は同27.2%増の12.41億円と、従来予想(11.72億円)を上回って着地した。また、期末配当を従来予想の5.55円から5.80円(前期は3.90円)に増額した。


アイフル<8515>:383円(+10円)
3日ぶり大幅反発。前日に18年3月期決算を発表している。営業利益は24.9億円で前期比64.4%減と、5月7日に下方修正した水準で着地した。利息返還関連費用を除くと111億円だった。19年3月期は164億円で同6.6倍の見通しであり、利息返還関連費用を除くベースでは同48%増益となる。期初から市場予想を上回る見通しとなり、利息返還問題の影響が低下するなか先行き期待が高まる展開となっている。


サイバー<4751>:6060円(-90円)
3日ぶり反落。本日早朝にMSCIへの新規採用が発表されている。需給発生日は5月31日の大引け、480万株程度の買い需要が発生するとみられている。需給改善にはつながるものの、従前から採用期待は比較的高く、先回り買いの動きもあったとみられ、本日は材料出尽くし感が優勢となっている。他の新規採用銘柄でも、小林製薬<4967>や東京センチュ<8439>は売りが先行、相対的に期待が低かったSGHD<9143>は買い優勢となっている。


村田製<6981>:15725円(+185円)
6日続伸。みずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も15000円から18000円に引き上げている。最近の海外企業の1-3月期決算や統計データによると、スマートフォンの底入れの条件が整ってきたと考えており、需要構造変化を受けてのセラミックコンデンサを中心とした中期的な業績拡大を期待するとしている。今期営業利益予想は会社計画並みの2400億円に上方修正した。


パイオニア<6773>:163円(-15円)
大幅反落で年初来安値更新。前日に18年3月期決算を発表し、営業利益は11.9億円で前期比71.3%減と4月26日に下方修正した水準で着地した。OEM・市販ともにカーナビが不振で、タイパーツの上昇なども響いた。19年3月期は50億円の営業赤字を計画。市場予想は70億円程度の黒字だった。カーエレの利益改善施策を実施する計画で、最終損益は未定としている。資本毀損リスクなどに不透明感が残り、見切り売りが優勢となっている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):PCDEPOT、UNITED、クラウドWなど