10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円66銭から109円32銭へ下落し、109円40銭で引けた。予想を下回った米国の4月消費者物価指数(CPI)コア指数や米30年債入札結果が堅調であったことを受けて、米債利回りは低下。ドル売り・円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1871ドルから1.1946ドルまで上昇し1.1916ドルで引けた。イタリアのポピュリスト政党が「政権樹立へ前進した」としたため、同国の政局不安を受けたユーロ売りは後退した。ユーロ・円は、130円11銭まで下落後、130円76銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3557ドルから1.3460ドルまで下落。英国中央銀行は金融政策決定会合で金融政策を据え置き、声明内容はタカ派的ではなかったことから、年内追加利上げ観測は後退し、ポンド売りが加速。ただ、カーニー英国中央銀行総裁は年内利上げの可能性に言及したため、下げ止まった。ドル・スイスは、0.9995フランへ下落後、1.0044フランまで反発した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米長期金利低下を意識してドル反落