26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円07銭から109円42銭まで上昇し、109円40銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が48年ぶり低水準を記録し米国の労働市場ひっ迫が確認されたほか、3月耐久財受注速報値が予想を上回ったためドル買いが続いた。

ユーロ・ドルは、1.2210ドルへいったん上昇後、1.2096ドルまで反落し、1.2100ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り、政策金利据え置きを決定。ドラギ総裁が会見で、景気に楽観的な見方を再表明し、為替の変動に関しても協議しなかったことを明らかにすると一時ユーロ買いが強まった。しかし、総裁は同時に、一部の景気の減速も容認し、「景気の鈍化が一時的か恒久的な判断する必要がある」と、量的緩和(QE)の終了時期を示唆しなかったため、早期の出口戦略実施への思惑が後退。ユーロの売戻に拍車がかかった。

ユーロ・円は、133円24銭へ上昇後、132円29銭へ反落。欧日金利差の拡大観測が大きく後退した。

ポンド・ドルは、1.3998ドルへ上昇後、1.3906ドルへ反落。

ドル・スイスは、0.9817フランから0.9896フランへ上昇した。

    [経済指標]・米・3月耐久財受注速報値:前月比+2.6%(予想:+1.6%、2月:+3.5%←+3.0%)・米・3月耐久財受注(輸送用機除く):前月比0.0%(予想:+0.5%、2月:+0.9%←+1.0%)・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防):前月比-0.7%(予想:+0.3%、2月:+1.0%←+1.4%)・米・先週分新規失業保険申請件数:20.9万件(予想:23.0万件、前回:23.3万件←23.2万件)・米・失業保険継続受給者数:183.7万人(予想:185.0万人、前回:186.6万人←186.3万人)・米・3月卸売在庫速報値:前月比+0.5%(予想:+0.7%、2月:+1.0%)・米・3月前渡商品貿易収支:−680憶ドル(予想‐750憶ドル、2月‐759憶ドル←‐754憶ドル)・米・4月カンザスシティ連銀製造業活動:26(予想17、3月17)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 4月26日のNY為替概況