16日の日経平均は続伸。56.79円高の21835.53円(出来高概算13億1000万株)で取引を終えた。14日に米英仏がシリア攻撃に踏み切るなか、市場の反応はアク抜けといった格好だった。しかし、週明けの欧米市場の動向を見極めたいほか、日米首脳会談を控えていることも手掛けづらくさせており、狭いレンジ取引が続いた。セクターでは医薬品、水産農林、電力ガス、小売、食料品がしっかりなど、内需・ディフェンシブ系がけん引している状態であり、日経平均の底堅さほど、アク抜けとはいえないだろう。

日経平均をけん引したところをみても、ユニファミマ<8028>、KDDI<9433>、アステラス薬<4503>、リクルートHD<6098>などであり、ハイテクセクター等が入ってこないと、理想的な上昇には向かいづらいところである。マイナスインパクトではファーストリテ<9983>となり、これは想定内だった。ファナック<6954>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>などが切り返せないと資金シフトも期待しづらいところ。

一方で、マザーズ指数が2.9%の下落となった。マネックスG<8698>に個人マネーが集中している影響等も考えられるが、マザーズが本来のセンチメントを現している可能性がある。先物主導のインデックス売買に振らされやすく、インデックス売買でトレンドが強まる展開はあるだろうが、足元では慎重姿勢が増えそうだ。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均続伸もマザーズがセンチメントを現す【クロージング】