13日の日経平均は3日ぶり反発。118.46円高の21778.74円(出来高概算15億2000万株)で取引を終えた。シリア情勢の緊張緩和に伴う米国株高の流れを受けて一時21900円を回復する場面もみられたが、その後はこう着感の強い相場展開が続いた。

指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>は、決算評価から買いが先行したが、大引けにかけて利食いに押されており、日経平均の重石になった。また、SQ値(21853.92円)も下回っていることから、週末モードに入りやすいところだった。シリア情勢の緊張が和らいでいるとはいえ、積極的にオーバーウィークのポジションを取りにいく動きは限られるほか、15日には北朝鮮・故金日成氏誕生日が控えていることも手掛けづらくさせている。

今晩の米国ではJPモルガン、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ等の金融機関の決算が予定されている。決算評価の流れが強まるようだと、日本株への支援材料になるだろう。また、安川電<6506>は買い一巡後は利食いに押されているが、同社の決算を受けて省力化や設備投資関連への波及もみられており、ファーストリテの決算通過で内需から外需への資金シフトによって、日経平均のリバウンド基調持続が意識される。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 決算シーズン意識で外需へのシフトを想定【クロージング】