12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は293.60ドル高の24483.05、ナスダックは71.22ポイント高の7140.25で取引を終了した。米国によるシリアに対する軍事攻撃への警戒感が後退し、買いが先行。複数の主要企業決算や、週間新規失業保険申請件数が前週から減少したことが好感された。トランプ大統領が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への復帰を検討するよう指示したほか、大手行決算への期待感から金融各社が買われ、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や銀行が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。

資産運用のブラックロック(BLK)、航空大手のデルタ航空(DAL)、ドラッグストアのライト・エイド(RAD)は、決算内容が予想を上振れ上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、ディーゼル機関車部門のスピンオフ又は、新規株式公開(IPO)の検討が報じられ、堅調推移。一方で、家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンド(BBBY)は、通期見通しが予想に届かず、20%に迫る大幅下落となった。

米国がTPPに参加した場合、農業機械や穀物メジャーには好影響である一方、自動車セクターには悪影響となるため、今後の動向を注視したい。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは293ドル高、1-3月期決算への期待高まる