12日の日経平均は、小幅続落。朝方は21591.39円から切り返し、午前10時すぎにザラ場高値21719.43円を付けた後は上下130円に満たないボックス内での動き。このところ下値支持線として作用してきた5日線絡みで、方向感なく推移した。寄り引けほぼ同値の十字線を形成し、もみ合い離脱の接近を示唆。終値は5日線をやや下回ったが、5日線自体は小幅上昇しており、25日など他の移動平均線の上向きと合わせて、13日以降の上昇に期待をつないだ形。一目均衡表では、基準線、転換線とも前日から横ばい。日々線が転換線を上回っているが、雲の下限が下降を続けており、今後は雲に突入してもみ合いまたは、雲の下限に沿って日々線も下降する展開が考えられる。
遅行線が日々線の上に位置し、足元では買方優位では、来週にも上昇中の日々線を上から下に抜ける可能性が高く、弱気転換にも注意したい。ボリンジャーバンドでは、取引時間の大半を+1σ以下で過ごし、+1σ～+2σへのレンジ移行は先送りされ、+1σ近辺での材料待ちになりそうだ。


＜FA＞

情報提供元： FISCO
記事名：「 日経平均テクニカル：小幅続落。5日線割れ、十字線がもみ合い放れ示唆 」