9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は46.34ドル高の23979.10、ナスダックは35.23ポイント高の6950.34で取引を終了した。米中貿易摩擦問題について、ムニューシン財務長官やクドロー国家経済会議委員長が、交渉による解決を支持していることから、警戒感が和らぎ買いが先行。原油高も好感されたが、今週から始まる1-3月期決算を控えて、企業業績動向を見極めたいとの思惑から上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや小売が下落した。

のメルク(MRK)は、同社のがん治療薬「キイトルーダ」が肺がん患者への臨床試験で効果を示し上昇。ハイテクセクターの好決算を見据えて、動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)、検索大手のアルファベット(GOOGL)、携帯端末のアップル(AAPL)が堅調推移。SNSのフェイスブック(FB)は、ザッカーバーグCEOの明日からの議会証言の原稿が明らかとなり、プライバシー問題について正式に謝罪し、セキュリティ分野への投資増額及び人員増加する内容が好感され上昇。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げを受け小幅上昇。

モルガン・スタンレーによると、金属大手のアルコア(AA)は、中国からの輸入品に対する関税賦課やロシアの同業UCルサールに対する制裁の影響による好影響を受ける見通し。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは46ドル高、貿易戦争への懸念が和らぐ