9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円12銭から106円62銭まで下落し106円70銭で引けた。トランプ米政権が対中貿易問題に関する姿勢を和らげたため米債利回り上昇に伴うドル買いが一時優勢となった。しかし、シリアに関する地政学的リスクの上昇、米連邦議会予算事務局(CBO)による米国財政赤字の拡大予想が嫌気されたほか、米連邦捜査局(FBI)がトランプ大統領の私的弁護士の事務所を強制捜査したとの報道で警戒感が増し、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.2282ドルから1.2330ドルまで上昇し1.2315ドルで引けた。ドラギECB総裁が域内の経済に楽観的な見通しを示したため金利先高感を受けたユーロ買いが再燃した。

ユーロ・円は、132円00銭まで上昇後、131円38銭まで反落。

ポンド・ドルは、1.4116ドルから1.4164ドルまで上昇した。

ドル・スイスは、0.9596フランから0.9561フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 4月9日のNY為替概況