日経平均は僅かではあるが、200日線をサポートしつつ、25日線を捉える場面がみられた。海外勢のフローは限られているほか、金融セクターの弱さを見る限りでは調整トレンドの中でのリバウンドといったところであるが、名実ともに新年度相場入りとなる今週以降の動向が注目されよう。米ハイテク株の不安定な値動きが収まるようであれば、日経平均は25日線の抵抗をクリアし、リバウンドが試されることになりそうだ。地政学リスクが一先ず和らいでいることも、リスク選好に向かわせやすいだろう。もっとも、金融セクターのリバウンドが本格化してこないと、自律反発の域は脱せない可能性はある。

米国と為替にらみながらも需給の好転から底堅さを増す展開が予想される。11週連続で売り越す海外投資家も3月第2週に続き第3週も、投資主体別売買動向による売り越し幅は減少しており、減少していた裁定買い残も23日をボトムに増加傾向に転じている。過去10年と同様に4月に海外投資家が買いに転じてくるようだと、上値を試す場面もありそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:需給の好転から底堅さを増す展開