■軟調推移、貿易戦争への警戒で売り強まる

先週の豪ドル・円は軟調推移。米インフレ期待低下の見方から対ドルで豪ドル高になった。しかしながら、米国の対中制裁関税の検討による貿易戦争への警戒感が高まり、資源価格の先安観が台頭したことから、豪ドル売り・円買いが広がった。取引レンジ:81円73銭-84円53銭。

■弱含みか、豪準備銀行議事要旨や雇用統計に注目

今週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の3月理事会議事要旨が手掛かり材料になりそうだ。声明では「今後数年のGDP成長率は平均3%前後の見通し」との文言は含まれていなかった。賃金の伸びも依然低いと指摘されており、利上げを急がないとの見方が改めて広がる可能性がある。経済指標では2月雇用統計(失業率など)も注目されそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・20日:豪準備銀行の3月理事会議事要旨
・22日:2月雇用統計(1月:失業率5.5%、雇用者数増減:+1.6万人)

予想レンジ:81円00銭-84円00銭




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情報提供元: FISCO
記事名:「 豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行議事要旨や雇用統計に注目