5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円60銭から106円24銭まで上昇し、106円20銭で引けた。米国の2月ISM非製造業総合景況指数が予想を上回ったことや、株高で米債利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りに拍車がかかった。共和党のライアン下院議長がトランプ大統領に鉄鋼やアルミニウムの輸入関税計画を進めないよう要請し
たとの報道を受けて貿易戦争への警戒感はやや低下した。

ユーロ・ドルは、1.2293ドルから1.2349ドルまで上昇し、1.2336ドルて引けた。ドイツで第4次メルケル政権が発足し、政局不安が後退。一方で、イタリアの政局不透明感から上値は限定的となった。ユーロ・円は、129円84銭から131円01銭まで上昇。株式相場の回復に連れ、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3799ドルから1.3877ドルへ上昇した。英国のメイ首相が離脱協議で「合意に近い」と楽観的見方を示したことがポンドの買戻しにつながった。ドル・スイスは、0.9376フランから0.9408フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いは後退した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米国株大幅高を意識してリスク回避の円買い縮小