S&P500先物 2752.00(-4.75) (19:30現在)
ナスダック100先物 6756.00(+0.25) (19:30現在)

19:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは90ドル安程度で推移。欧州市場は全般下落して推移している。原油相場は小幅に下落して推移。この流れを受けて、5日の米株式市場は売りが先行する格好から始まりそうだ。

2日の米株式市場は1月雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に増加したほか、平均時給の伸びが前年比で2009年以来で最大となるなど労働情勢の改善が続き、米経済のインフレ上昇から利上げペースが加速するとの懸念が広がり、終日軟調推移となった。

NYダウは660ドル超の下落となり、急激な下げに対する自律反発も意識されやすいところ。しかし、25日線が抵抗線に変わる可能性がある。中長期的な上昇トレンドは変わらないものの、短期トレンドでは75日線レベル辺りまでの調整は意識しておく必要がありそうだ。一目均衡表では基準線を割り込んでいる。世界的な金利上昇に対する警戒感が広がるなか、先週のFOMCではインフレ見通しが上方修正され、パウエルFRB議長体制への移行後も利上げ路線の継続が明示された。FF金利の先物取引から算出される利上げ確率では、3月の利上げが確実視され、さらに6月と12月の追加利上げが予想されている。良好な1月雇用統計を受けて利上げペースの加速や長期金利の上昇が意識され、長らく上昇が続いてきた株式相場では大幅な調整が進みそうだ。今週はセントルイス連銀総裁、ダラス連銀総裁、ニューヨーク連銀総裁の講演が予定されており、インフレや金利動向について何らかの示唆を得られるかに注目したい。



<KK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 米国株見通し:短期的には75日線レベル辺りまでの調整も