2日の日経平均は反落。211.58円安の23274.53円(出来高概算17億株)で取引を終えた。1日の米国市場では債券利回りの高止まりが警戒され、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の23285円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートに。ただ、利食い先行は想定されていたが、その後も下げ幅を拡大させるなか、一時23122.45円まで下げる場面をみせている。日銀が長期金利抑制の「指し値オペ」を銀行などに通知し、銀行株が弱含みになったことも影響している。また、仮想通貨の下落なども心理的に影響しているとの声も聞かれている。

日経平均は結局、25日線処の抵抗線に跳ね返される格好となった。ただ、一気に突破するほど需給状況は良好ではなく、米雇用統計や決算が本格化している中では、いったんは跳ね返されるところであろう。決算についても上方修正等を評価する動きが散見されるが、ハイテクセクター等については期待値が高いこともあり、出尽くしにつながる展開もみられる。さらに下方修正ともなれば嫌気売りが集中しているため、決算を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。特に長期的に上昇傾向が続いている銘柄については、利益確定に向かわせやすい。日々の決算を見極めつつ、日替わり物色での対応から、日経平均の25日線突破を待ちたいところである。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 決算評価も日経平均の25日線突破を待ちたい【クロージング】