アルプス電<6770>:3195円(+85円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は289億円で前年同期比53%増益、市場予想は50億円近く上回っている。通期計画は673億円から710億円、前期比60%増益に上方修正、期末配当金も前回予想比3円増配の20円に修正されている。1-3月期は電子部品の大幅な減益やアルパインの失速を織り込んでおり、保守的とも捉えられているもよう。


キヤノン<7751>:4359円(+116円)
6営業日ぶり反発。前日に前12月期の決算を発表している。営業利益は3315億円で前期比45%増益、市場予想は250億円程度下回っているが、商業印刷事業の減損費用339億円を除けば超過する形になっている。18.12期予想は4200億円で同27%の増益見通し、市場予想を10%強上回る水準であり、ポジティブに捉えられている。会社側の想定為替レートは、ドルが110円、ユーロが130円としているようだ。


村田製<6981>:16070円(+445円)
大幅反発。10-12月期営業利益は449億円で前年同期比20%減益、市場予想は若干下回ったがほぼ想定線、足元で警戒感も強まりつつあっただけに、やや安心感が高まる状況となっている。通信モジュールは想定以上に赤字が膨らんだものの、コンデンサの収益性改善が確認されている。MetroCircの歩留まり改善による来年度の収益回復期待にも変化はないようだ。


東エレク<8035>:20615円(-860円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は市場予想を下回っているようである。会社計画に対してインラインとされているが、好決算期待が高かったなか、実績値の未達をマイナス視する動きが先行。なお、会社側では来年度もDRAM向けの半導体製造装置を中心に、良好な見通しを示しているようだ。


アドバンテス<6857>:2290円(+93円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、4-12月期営業利益は106億円で前年同期比14.6%増だった。また、通期計画は180億円から200億円へ上方修正、市場予想を上回る水準となっている。また、10-12月期の受注高は、ハイエンドスマホ用非メモリテスタの好調で市場予想を大きく上回るなど、想定以上に事業環境は良好と捉えられている。


ソレイジア<4597>:404円(+27円)
5営業日ぶり反発。緩やかに下降する25日線に上値を抑えられる格好での調整が続いているが、大幅反発でこの抵抗線を突破してきている。一目均衡表では雲を下放れる格好からシグナルが悪化しているが、本慈雨Tの大幅反発で雲下限のほか、転換線、基準線を一気に突破し、雲上限を捉えてきている。遅行スパンも実線を捉えており、上方シグナル発生が近づいている。


山王<3441>:1427円(+152円)
大幅続伸で昨年10月以来の水準を回復。水素製造部品で特許を持っており、水素関連の一角として動意がみられているようだ。サウジアラムコ社長による会見報道によると、原油販売への依存を減らすため、原油から水素を取り出す技術の実用化を多角化の柱に掲げていると伝えられており、関連銘柄の一角として関心が集まっているようだ。


フィルカンパニー<3267>:8160円(+380円)
大幅上昇で上場来高値を更新。昨日は一時8480円まで上げ幅を拡大した後に、利益確定から前日比変わらずまで失速していた。本日はこの陰線を吸収し、高値を更新している。引き続き、定款の事業目的を追加すると発表しており、業容拡大への期待から買いが入っている。


IGポート<3791>:2397円(+29円)
5営業日ぶり反発。18日高値2740円をピークに緩やかな調整が続いていたが、15日に決算評価からマドを空けて上昇したが、このマド上限レベルまでの調整で、一巡感が意識されている。足元では岡三証券が22日時点で目標株価を2800円に引き上げている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):山王、ソレイジア、フィルカンパニーなど