26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、テーマ性のある中小型株での個人主体の売買が中心に
・ドル・円は失速、日本株の伸び悩みで
・メディカル一光やデュアルタップがストップ高


■日経平均は反発、テーマ性のある中小型株での個人主体の売買が中心に

日経平均は反発。34.34円高の23703.83円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。25日の米国市場は、ハイテク株が引き続き軟調だが、主要企業の決算が好感され、NYダウが最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の23605円だった。

ただし、為替市場ではトランプ大統領が最終的にドル高が望ましいとの認識を示したことを受けて一転ドル高に振れており、円高一服を背景に買い戻しの流れが先行した。

しかし、寄付き直後に23797.96円まで上げ幅を広げたが、決算発表が本格化する中で自律反発の域は脱せず、その後は下げに転じる局面もみられた。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは精密機器、繊維、サービス、医薬品、その他金融、その他製品がしっかり。一方で石油石炭が下落率トップ。鉱業、保険、パルプ紙、銀行がさえない。

日経平均は反発をみせるものの5日線に上値を抑えられている。ファナック<6954>の決算を控えていることも手控え要因になりそうだ。また、インテルが時間外で上昇しており、ハイテク株の下支えとなるかが注目されるが、一方でJPモルガンが米アップルの「iPhoneX」の需要見通しに懐疑的な見方を示しており、半導体株の格下げも観測されている。指数インパクトの大きい値がさ株が重しになる可能性もあり、日経平均はこう着感の強い相場展開が続こう。週末要因でショートカバーも期待されるが、トレンドは変わりづらいだろう。

物色は決算など個別の材料のほか、テーマ性のある中小型株での個人主体の売買が中心になりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は失速、日本株の伸び悩みで

26日午前の東京市場でドル・円は109円40銭台と本日安値圏に失速。日経平均株価が上げ幅を縮小しており、リスク選好的な円売りは弱まりつつある。また、米国のトランプ大統領による「強いドル」発言に懐疑的な見方もあり、ドル買いは長続きしていないようだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円41銭から109円77銭、ユーロ・円は135円37銭から135円72銭、ユーロ・ドルは1.2370ドルから1.2402ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・メディカル一光<3353>やデュアルタップ<3469>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言

・トランプ米大統領
「米国への投資を望む」
「2国間の貿易合意を望む」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
特になし

<海外>
特になし




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情報提供元: FISCO
記事名:「 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反発、テーマ性のある中小型株での個人主体の売買が中心に