世界第5位の取引規模を持つ仮想通貨取引所であるクラーケンが、1月10日より当初2時間を予定していたメンテナンスに伴う稼働停止が長引き2日間に及んだことに対して利用者から不安の声が上がった。2日間の稼働停止の後、サービスは再開された。

クラーケンは、世界有数の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが先月導入したビットコイン先物の価格形成に利用している取引所の一つである。

稼働停止期間は、韓国による規制強化が報じられて仮想通貨の価格が変動したこともあり、予定外に長時間となり、この間取引はおろか引き出しができなかったことは、利用者の不満を煽った。SNSには多くの批判の声が投稿された。

クラーケンは13日にアップしたブログ上で、稼働停止の間顧客資金は安全に保たれていたことを説明している。またお詫びのため、全顧客に対して月内は取引手数料を無償とすることを伝えた。また、今回のメンテナンスは取引用のエンジンを更新するためのものだったと明かしている。

過去の事件を踏まえて、投資家は仮想通貨の取引所のニュースに敏感になっている。最も有名なケースは、巨額のビットコインが消失した2014年のマウントゴックス事件である。過去数か月では、仮想通貨ブームに伴う取引量増加の影響で、コインベースなどの人気サイトでも、サイトのクラッシュやスローダウンが報告されており、市場に影響を与える場合もある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 仮想通貨取引所クラーケン、稼働停止から復旧【フィスコ・ビットコインニュース】