国際送金事業などを手掛ける米決済サービス大手マネーグラムは1月11日、サンフランシスコのスタートアップ企業リップル社によって作成されたリップル(XRP)を決済ネットワークで利用する実証実験を行うことに合意した。同社の広報担当者によると、実証実験は内部プロセスに限定されており、顧客の金銭には影響しないという。発表によって同社の株価は一時約15%高となった。

国際送金サービスの費用は国によって様々だが、世界銀行のデータによると、マネーグラム経由で米国の銀行からブラジルの銀行に200米ドルを送金する場合、約9%(18米ドル)の手数料がかかるという。リップル社は銀行などの金融機関向けに迅速かつ安価な送金・決済ネットワークの構築し、こうした費用をなくすことを目的としてXRPを開発してきた。現在ではUBSグループやスペインのサンタンデール銀行をはじめとする約100の銀行に加え、今回提携したマネーグラムのような送金会社も顧客として抱えている。

同社の最高経営責任者(CEO)のブラッド・ガーリングハウス氏は「今年中には世界で5本指に入る送金会社のうち3社がXRPの使用を開始するだろう」と述べており、今後も送金会社などとの提携を進めていく姿勢が窺える。

昨年末から年始にかけてリップルは大幅な上昇を見せていた。しかし、取引の半数近くを占める韓国市場では、仮想通貨取引の規制強化の動きが出たことや、米大手取引所コインベースへの上場の噂が否定されたことなどが嫌気され、一旦調整に入っている。今後の仮想通貨ビジネス関連の提携の動きを引き続き注視していきたいところだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 米マネーグラム、リップルとの提携を発表【フィスコ・ビットコインニュース】