【続落、幸和製作がストップ高で値上がり率トップ】25日(月)

■概況■3891.12、-10.95
25日(月)のJASDAQ市場では続落、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20はともに反落となった。値上がり銘柄数は230(スタンダード221、グロース9)、値下がり銘柄数は450(スタンダード418、グロース32)、変わらずは44(スタンダード44、グロース0)。25日の欧米市場がクリスマスで休場となる中、手掛かり材料に乏しく、売買は盛り上がりを欠き、指数は小動きに終始した。


◆注目銘柄◆
幸和製作所<7807>がストップ高で値上がり率トップ。経済産業省が推進する「2017年度地域未来牽引企業」に選定されたと22日に発表したことを材料に値幅取りの動きが活発化した。

日本ユピカ<7891>もストップ高で上昇率は2位。きょう付の一部専門紙で「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用高機能熱硬化性樹脂『CBZ』の欧州展開がいよいよ本格化する」と報じられており、業績貢献への期待感から買われた。

このほか、直近IPOのVisSCOTEC<6698>も値動きの軽さから物色人気を集めた。また、本日新規上場したABホテル<6565>は公募売り出し価格比2.04倍の3060円で値が始まり、その後はストップ高まで買い進まれた。



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【反発、日本ユピカがストップ高で上昇率トップ】26日(火)

■概況■3893.67、+2.55
26日(火)のJASDAQ市場ではJASDAQ平均、JASDAQ-TOP20は反発、J-Stock Indexは続落となった。値上がり銘柄数は302(スタンダード289、グロース13)、値下がり銘柄数は365(スタンダード340、グロース25)、変わらずは58(スタンダード55、グロース3)。JASDAQ平均は前日終値水準でスタート。前場は堅調に推移したものの、後場半ばごろから上げ幅を縮小する展開となった。


◆注目銘柄◆
日本ユピカ<7891>がストップ高で上昇率トップ。ABホテル<6565>は12月25日にジャスダック市場及び名証2部市場へ新規上場し、その後は連日でストップ高水準まで買われている。また、政府が本日、首相官邸で関係閣僚会議を開き、エネルギー源としての水素の普及に向けたビジョンを示す「水素基本戦略」を決定したと伝わったことで山王<3441>など水素関連株へ物色が向かった。

KTK<3035>は、第1四半期決算を発表。営業利益が前年同期比70.6%増の0.79億円で着地したことが好感された。ラクオリア創薬<4579>は、同社が創製した選択的ナトリウムチャネル遮断薬に関するライセンス契約をマルホとの間で締結すると発表し関心を集めた。

その他、レカム<3323>、ルーデン<1400>、幸和製作所<7807>などが上昇率上位にランクイン。


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【年初来高値、直近IPOやセキュリティー関連が人気化】27日(水)

■概況■3935.50、+30.26
27日(水)のJASDAQ市場ではJASDAQ平均、JASDAQ-TOP20はともに続伸し、J-Stock Indexは反発した。値上がり銘柄数は522(スタンダード487、グロース35)、値下がり銘柄数は156(スタンダード151、グロース5)、変わらずは32(スタンダード31、グロース1)。年末で市場参加者が乏しく、積極的な売買が控えられ主力株が小動きとなる中、中小型株には個人投資家などの短期の値幅取りの動きが活発化し、JASDAQ平均は年初来高値を更新。J-Stock Indexは上場来高値を更新した。


◆注目銘柄◆
直近IPOのABホテル<6565>が前日比15.7%高の5160円とストップ高まで買われたほか、好業績期待からKTK<3035>が引き続き人気化し、こちらも前日比80円高の514円と連日ストップ高を演じた。また、虎杖東京と業務提携するランシステム<3326>も制限値幅いっぱいまで買われた。

経済産業省は27日、深刻度を増しているサイバーセキュリティーの課題を洗い出し、関連政策を推進していくべく、「産業サイバーセキュリティ研究会」の第1回会合を開催。これを手掛かりに、セキュアヴェイ<3042>やセグエ<3968>、テリロジー<3356>などのサイバーセキュリティー関連銘柄が人気を集めた。


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【反落、ベルグアースがストップ高で上昇率トップ】28日(木)

■概況■3932.57、-2.93
28日(木)のJASDAQ市場ではJASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexは揃って反落となった。値上がり銘柄数は276(スタンダード265、グロース11)、値下がり銘柄数は372(スタンダード343、グロース29)、変わらずは61(スタンダード60、グロース1)。JASDAQ平均は買い先行で取引を開始。終日小幅ながら堅調に推移したものの、大引けにかけて利食いが強まり、マイナス転換して取引を終えている。


◆注目銘柄◆
ベルグアース<1383>がストップ高で上昇率トップ。河北銘福隆農業開発有限公司と同社の合弁により、中国に新会社を設立したと発表。中国国内での本格的な苗事業の開始を受けて期待感が先行した。富士ソフトSB<6188>は、1株につき3株の割合で株式分割を実施すると発表、これが材料視されたようだ。

直近IPO銘柄の一角のABホテル<6565>には引き続き関心継続。 ランシステム<3326>は、虎杖東京との業務提携を材料視した買いが続く格好。また、北朝鮮がミサイル発射を準備している兆候があると米メディアが報じたことなどから、重松製作所<7980>、細谷火工<4274>など防衛関連銘柄の一角にも物色が向かった。

その他、ラクオリア創薬<4579>、ソノコム<7902>、北川精機<6327>などが上昇率上位にランクイン。


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【年初来高値、韓国企業とライセンス契約締結のラクオリアがストップ高】29日(金)

■概況■3950.46、+17.89
29日(金)のJASDAQ市場ではJASDAQ平均はJASDAQ平均、JASDAQ-TOP20は反発、J-Stock Indexは小幅続落となった。値上がり銘柄数は356(スタンダード332、グロース24)、値下がり銘柄数は279(スタンダード266、グロース13)、変わらずは68(スタンダード64、グロース4)。年末休暇入りで市場参加者が少ない中、前日の北朝鮮リスクを警戒し売られた反動から買い戻しの動きとなった。物色の中心は引き続き値動きの軽い中小型株でJASDAQ平均は27日以来2営業日ぶりに年初来高値を更新。

◆注目銘柄◆
韓国企業との間で、胃食道逆流症治療薬の特許ライセンス契約の締結などを発表したラクオリア創薬<4579>がストップ高まで買われたほか、27日に1対3の株式分割を発表した富士ソフトSB<6188>は引き続き人気化し、連日制限値幅いっぱいまで買い進まれた。中国で本格的な苗事業を開始すると発表し、ベルグアース<1383>は連日の急伸。

JASDAQ-TOP20では、田中化研<4080>や平田機工<6258>など電気自動車(EV)関連の他、アイサンテクノ<4667>など自動運転など来年も相場のテーマとして有望な銘柄には物色も見られた。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週の【JASDAQ市場】12月25日~29日『J-Stock Indexは上場来高値を更新する場面も』