25日の日経平均は続伸。36.42円高の22939.18円(出来高概算10億5000万株)で取引を終えた。海外市場がクリスマスの祝日で休場となる中、方向感に欠ける相場展開となった。日経平均は先週末の終値を挟んでのもみ合いとなり、前場の日中値幅は40円程度にとどまっていた。後場に入るとインデックスに絡んだ資金流入により、プラスに転じると、その後はプラス圏での推移が続いた。ただし、後場の値幅は30円程度と狭く、出来高は今年最低を記録した。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは金属製品、化学、石油石炭、鉱業、繊維、精密機器、ガラス土石、食料品がしっかり。半面、海運、証券、銀行、小売、鉄鋼がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、安川電<6506>、資生堂<4911>が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>が重しとなった。

日経平均は参加者が限られる中で狭いレンジ取引が続いたが、明日も同様の展開になりそうである。ただし、参加者が限られるものの、来年に向けた先高観から、見直し買いを入れてくる可能性はありそうだ。祝日明けの米国市場においても、薄商いながらも減税による恩恵を受ける企業への物色がみられるようだと、支援材料になりそうである。引き続きもち合いレンジからの上放れを意識したスタンスとなろう。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 もち合いレンジからの上放れを意識したスタンス【クロージング】